遺品整理をしなければならない状況に陥った人の多くは、やり方が分からなくて調べることになるはずです。
普通であれば遺品整理は一生に2度、3度あるかないかですので、それも当然のことです。
ご家族が亡くなって精神的に辛いときでもあるので、これ以上余計な負担がかからないよう、分かりやすくまとめておきたいと思います。
遺品整理のやり方①:手順
遺品整理のやり方は大きく以下の5つのステップに分けることができます。
[box class="pink_box" title="遺品整理の手順"]
- Step1. 必ず残す物・思い出の残る物を確保
- Step2. リサイクルできる物の分類
- Step3. 処分する物の分別
- Step4. ゴミの処分
- Step5. 借り家の場合には退去手続きをする
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まず、遺品整理では必ず残すものというのがあります。
現金・通帳・印鑑・各種書類などは分かりやすいと思いますが、それに加えて残しておきたい思い出の品も確実に確保するようにしましょう。
この時に注意することとしては、多少思い出の残る品ということであまり何でもかんでも残してしまうと遺品が多くなりすぎてしまいます。
ある程度割り切ることも大切だとは思いますが、どうしても悩んでしまった場合には一旦残しておくのは悪くないと個人的には考えます(ここは人によって意見が分かれるところではあります)
それが済んだらリサイクルする物の分類を行い、その後捨てるものの分別を行います。このあたりは各自治体によって細かいルールがあるので面倒くさいと思う方も多いでしょう。
もし故人が借り家に住んでいたとしたら、その際には原状回復をした状態で退去手続きを済ませることになります。
遺品整理のやり方②:処分方法
ここでは、先ほどのStep2と3で出てきたリサイクル品とゴミの処分方法について見ていきましょう。
家電製品
家電4品目とも呼ばれるエアコン・洗濯機・冷蔵庫・テレビなどの家電製品を始めとして、電化製品というのは、製造日から5年が経過しているかどうかが分かれ道となります。
5年以内の場合には多くの買取業者にて値段が付くはずですが、5年を経過してしまっているものは残念ながらリサイクル料金が発生します。
引用元:経済産業省
金属類・家具類
これらのモノは買取してもらえるものもある一方で、多くの場合で処分せざるを得ないということも多いでしょう。
粗大ごみの処分費用などは自治体によって変わりますし、実は粗大ごみの定義からして自治体ごとに違います。
古紙・古布・衣類
古紙や古布に関しては、ご存知のとおり無料回収業者がいますのであまり心配する必要はありません。
衣類は着物やブランドものであれば買取業者・リサイクル業者によって買取価格が付くこともありますが、お部屋の状況にもよりますね。
その他のごみ
リサイクル品を除くと、残るのは燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ごみとなります。
これらはお住まいの地域によって分別方法が記されていると思いますが、それらの処分方法として自ら自治体のごみ処理センターへ持ち込むか、臨時ゴミ回収を依頼することになります。
臨時ゴミ回収は自治体によって対応しているところとそうでないところがありますので不明であれば問い合わせてみると良いでしょう。
遺品整理のやり方③:時期
やり方とは少し内容が異なるかもしれませんが、遺品整理の時期・タイミングを迷う方は多いと思います。
というのも、ご家族が亡くなってすぐに遺品整理に取り掛かる気持ちになれないという方もいますし、故人の魂がさまよっていると言われる四十九日を過ぎるまでは始めるべきではないと考える方もいるからです。
まず一つ言えることは、法律を始めとした何かのルールで決まっているものではないため、遺品整理を始める時期・タイミングは人それぞれで良いということです。
故人が賃貸住宅に住んでいた場合には、そうも言っていられなかったりしますので、その月の月末、または翌月の月末までに遺品整理を終わらせて賃貸契約を解除する必要もあるかと思います。
そういった事情がない場合には、親族間で心の準備ができたら着手するで問題ありません。
遺品整理のやり方④:業者選び
近年では孤独死する方も増えてきているといった社会的背景があり、遺品整理業者へ依頼をする人も増えています。
親御さんの片方が先に亡くなられて、残ったお父さんまたはお母さんが一人暮らしをしているというケースは珍しくありません。
遺族がそれぞれ遠方に住んでいて中々集まれないという事情があるケースも増えているかと思います。
遺品整理業者の問題点
遺品整理の専門業者へ依頼をすれば、驚くほど簡単に片づけてもらうことができます。
ご遺族としては非常に楽ではあるのですが、1点気を付けていただきたいのが、業者との間で起きるトラブルです。
遺品整理業者は急激に増えたためにスタッフ教育が行き届いていないところもあり、遺族の方に寄り添ったサービスを提供できていないところもあります。
また、不用品回収の業者がサービス拡大で行っている場合には、遺品への理解が足りず誤って処分してはいけないものを処分するなども発生し得るので注意が必要です。
優良事業者の選び方
まず一番大切なのが、遺品整理士の資格を持った者が在籍しているかどうかです。
一般社団法人遺品整理士認定協会という団体の試験に合格する事で取得できる資格なのですが、ただのモノではない遺品をとり扱うための礼儀作法や心構えを備えているのが遺品整理士です。
[box class="pink_box" title="遺品整理士に必要な能力"]
- 遺族への配慮がある
- 遺品と不用品とを適切に仕分け
- 法律を厳守した手順で遺品を整理
- 故人宅の清掃
- 賃貸物件の原状回復
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トラブルの多くはスタッフの対応が遺族の気持ちを汲んだものになっていないことから起こります。
やはり遺品を整理するという特殊な状況に対応するためには、単なる片付け屋さんでは気持ちの面で大きくサービス内容に影響が出てしまうものです。
スタッフの電話応対から整理終了後まで気持ちよくやり取りのできる業者を選ぶための第一歩目として、遺品整理士の有無を参考にしてみてください。
料金相場
現在では遺品整理は監督官庁がなく、悪徳業者も含め多くのサービスが乱立しています。
ご遺族の辛い状況で余計な心労が増えることのないように、料金相場を知っておくことには非常に意味があります。
間取り | 料金相場 |
---|---|
1R・1K | 30,000円~80,000円 |
1DK | 50,000円~120,000円 |
1LDK | 70,000円~200,000円 |
2DK | 90,000円~250,000円 |
2LDK | 120,000円~300,000円 |
3DK | 150,000円~400,000円 |
3LDK | 170,000円~500,000円 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 |
注意
※費用の目安は人件費と車両、運搬費用、処分費などを含めた金額ですが、立地条件や部屋の広さ遺品整理の数によって変わりますので参考程度にお考え下さい。
遺品整理事業者選びに困ったら
遺品整理業者へ頼もうと思っているものの、変な業者にひっかかりたくないと心配なようでしたら、以下のページを参考にしていただけたらと思います。
関西圏の優良業者は網羅できているはずですし、少なくとも遺族の感情を逆なでするような悪徳業者たちに引っかかる心配はありません。
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